About

Introduction [ソニー・ミュージックスタジオについて]

最高の設備・環境で、最高の音を実現

ソニー・ミュージックスタジオは六本木と青山の中間、東京メトロ千代田線 乃木坂駅から至近という利便性にすぐれた場所にあります。内部は、地下3階が30〜40人編成のオケも収録できる2室を含む、5室のレコーディングスタジオ、地下2階が12室のマスタリングスタジオ、地下1階がビデオ編集およびBlu-ray Disc・DVDオーサリングスタジオという構成で、音楽から映像までトータルに作品制作を行うことが可能です。スタジオロビーは地下3階ですが、吹き抜けになった地上からの自然光に溢れており、圧迫感を感じないよう工夫されています。また、地下という立地は音へのこだわりとも大きく関係しています。
スタジオの特徴のひとつに、通常ではありえないぐらい強固な遮音、制振特性が挙げられます。施工時には地下30mまで掘り下げたうえで大量のコンクリートを流し込み、ゴムでフローティングして基礎がつくられており、その上に配した5つのスタジオに付随するラージ・モニターを埋め込んだ壁は、50トンのコンクリートで固められています。これが5部屋分なので、それだけで計250トン。地上階のスタジオでは決して成し得ない音へのこだわりが、ここにはあります。

About

Introduction [ソニー・ミュージックスタジオについて]

ライヴでもデッドでもなく “ナチュラル”な音を

当スタジオをデザインしたのは、ロサンゼルスを拠点に活躍しているピーター・グリューナイセン。ライヴでもデッドでもなくその中間の“ナチュラル”な音を追究する彼は、施工にあたって、床材や壁材、コンクリート製のディフューザー・ブロックや木製のディフューザー・ボックス、空調のダクトから壁のクロスまで、すべての資材をアメリカから持ち込みました。
各スタジオ内のブースは、正面がガラス張りなのはもちろんのこと、ブースとブースを仕切る壁の上部も赤い彩色で縁取られた窓になっていて、閉塞感をなくしています。ブースの天井高は4〜6m。ドラムセットが置ける広さで、特にStudio 1とStudio 2のブースではスタインウェイのフルサイズ・グランドピアノも配置可能です。ブースにおいても妥協のないつくりになっています。
電源まわりでは、クリーン電源を採用したうえで、特注の配線材はすべて無酸素銅を使用。輸入機器に対応した117Vや230Vの電源系統も個別に用意されています。またミキサー卓は接点を金接点に変えるなど、随所にわたって音質とクオリティにこだわったカスタマイズが施されています。機材については、たとえばマイクは約80種類、およそ300本。ビンテージのチューブ(真空管)・マイクだけを使ってレコーディングを行う、といった夢のようなセッションも可能です。

About

Introduction [ソニー・ミュージックスタジオについて]

世界最高レベルのサービスを提供するために

2001年のオープンから現在までの間、内外の数えきれないほど多くのアーティストに利用されてきました。
同時に、エンジニアからも高い評価を得てきました。ここで録る音のクリーンさはもちろんのこと、保守にも定評があり、「なぜノイズが出ないのか?」と不思議がられることも。どんな新製品でも3年もたてば接触不良などによるノイズが出ますが、ここでは10年以上たってもほぼ皆無。それを実現するために、毎朝メンテナンススタッフが各スタジオをチェックし続けています。
どんなに機材が充実したスタジオでも、それを維持できてこそ初めてフルに力を発揮できます。音楽が生まれる過程をスムーズにするための努力を怠らず、設備、使用感ともに、十二分に満足のいく、世界最高レベルのサービスを提供しています。